鬼ムスメ 吉兆へ行く。
8月の最終日、少し安堵の祝いを兼ねて母と京都吉兆 名古屋店へ行きました。
鬼ムスメ(言わずもがな、このわたくし)、この日は母の定期健診日に付き合うため夏休みを取りました。
今回も異常なし、との言葉をもらい安堵した訳ですが予定より早く診察が終わったので、せっかくならばと名古屋まで
車を走らせました。
と、サラリと書いてはおりますが事の顛末を友人に話したところ『あんた鬼のよーな娘やて』と言われました。
ゆえに掲題、鬼ムスメといたしました。。
当日ではありましたが事前に予約を入れました。『お祝いでいらっしゃいますか?』の問いかけがありましたので、
『全快祝いのようなものですが、全快した人にご馳走してもらうので大げさな祝いではありません』と正直に答えました。
ミッドランドスクエア41階窓に面した席に案内してもらい、まずは梅昆布茶でお出迎えです。
先付けは、モロッコいんげんと焼きしいたけの酢の物、そして蝦夷ホラ貝を焼き石で軽くあぶりながらいただく
ものでした。
このホラ貝が甘くて、また焼くと何とも言えない食感と磯の香りが口の中に広がり、幸せなひと品でした。
椀物はもちろん鱧、ジュンサイ(好物)と合わせてあります。 今年は何度も鱧を食べる機会に恵まれましたが、肉厚な鱧の脂が
お出汁の塩梅と相まって本当に美味しくいただきました。
うっとりしたのはそのお味だけでなく、蒔絵の美しさにも魅了されました。この時はまだ私たちだけしかいなかったので、
この蒔絵について少しお聞きすれば良かったなあ、すばらしい漆芸でした。
向付は本まぐろの大トロとクエの湯引き。すんばらしい大トロでしたが、それにも増して口福なのはあのクエがいただけたこと。
昨冬博多でクエ(あちらではアラ)を堪能したNっぺを口惜しく思ったものでしたが、ここで口にできる嬉しさ。
羽根を広げた福福しい鶴の器がこれまた本当に美しいひと皿です。
『お祝いと伺ったので』、松のお膳に呈されたのは「めで鯛」器に入ったひと口赤飯。これまた嬉しい心遣い。
この季節の八寸はちょっとサプライズ。ドライアイスのモクモク演出(煙、ですな)された大きな蓮の葉、結ばれた紅白の水引きをほどけば・・・
目にも美しい彩とりどりの八寸が!お行儀は悪いけれど、どれから食べる?母とはしゃぎながらいただきました。
蜂魚は焼き鮎、止めはとろりと柔らかな湯葉と加茂茄子、海老の蒸し物。ご飯は鯛と蓮根の釜飯。鯛と揚げた蓮根の
取り合わせが本当に美味!鯛の出汁をかけて二膳目はお茶漬けに、これまた美味x2の口福。
デザートは大好物の黄桃、少しリキュールをかけると風味倍増とのことでしたが、運転手はぐっと我慢。
最初は慣れぬ空間(笑)と静けさにちょっと固くなっていた母娘
でしたが、次第に店内が賑やかになってくると(話しには聞いて
いましたが、正午になると満席でした)、今回も無事で本当に
ありがたい事、せっかく名駅にいるのだからNちゃんも呼んで
あげなきゃーいけなかったね(←母発言)、
Nっぺは今晩ご馳走食べるらしいからいいって!(←私失言)
なんて会話もリラックスしてきた私たち。
ミッドランドの上階でなかなか好天に恵まれない私。
今回も聞こえはしないけど外は時々雷雨。
雲の切れ間に小さく見える名古屋城にご挨拶。
口福な時間をありがとうございました。
母に言うのはもちろんですが、係る全ての方にありがとう!
by ami-imanami
| 2011-09-06 15:49
| 美味しい外食